バレエの歴史
バレエの前身は、ルネサンス期のイタリア貴族が催した絵画や詩、音楽、舞踊が一体となった豪華な余興です。それがフランスでさらに発展し、1581年にはパリで最古のバレエといわれる「王妃のバレエ・コミーク」が上演されました。
この時代のバレエは詩や歌と一緒に演じられ、貴族自らが出演しました。観衆が四方から見おろす広間で上演されたため、ダンサーたちが床に描く陣形のおもしろさがおもな見どころでした。
宮廷バレエが最も盛んになったのは、ルイ14世の時代です。この時代には、広間ではなく舞台で上演されるようになり、バレエ学校が設立されてステップの基本となる足の5つのポジションが体系化されました。
ルイ14世は職業舞踊家を育成する王立舞踊アカデミーを設立し、王や貴族にかわって専門の訓練を受けたダンサーがバレエに出演しました。
その後、1830年代から1850年代頃にロマンティック・バレエの時代が到来します。ロマンティック・バレエによりバレエは現在のものとほぼ同じものに完成しました。
しかし、全盛を誇ったロマンティック・バレエも、フランスでは19世紀後半に衰退し始めました。19世紀末になるとバレエの中心はロシアに移ります。ロシアに渡ったバレエが新古典主義として開花し、いわゆるクラシック・バレエと呼ばれるスタイルになります。
バレエの技法は複雑になり、ロマンティックバレエの時代には1回回るのがやっとだったピルエット(駒のような回転)が、32回のフェッテ(片足を打ち付けるように用いる連続回転)まで演じられるようになります。
20世紀のバレエは、様々なダンスから大きく影響を受けます。1920~30年代にアメリカとドイツで台頭したモダンダンスに触発され、モダン・バレエが確立していきます。
現在では、バレエのテーマや動きのスタイルはますます多様化し、古典的名作が変わらない人気を保つ一方で、新作ではバレエ団や振付家の個性が強く打ち出されるようになりました。
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